こにゃちわ!ニャー(°▽°)(@zenbariman)です。
今回のテーマはズバリ!
プロスペクト理論です。
聞いたことある方も多いかと思いますが、人間というのはそもそも損をする為の行動をしてしまう生き物なのです。
頭では分かっていても負けを取り戻そうと根拠のないポイントでエントリーしてしまう。
損切りが出来ないまま、塩漬けにしてしまう。
含み益が減るとターゲットを待たずにすぐに決済してしまう。
これらの行動は全てプロスペクト理論によるものだと言えます。

lukasbieri / Pixabay
FXで勝ち続ける為には無意識に我々の中に潜んでいるこれらの行動を上手くコントロールしてあげなければいけません。
手法をアレコレ探すのではなく、いかに負けないように立ち回るか?!
その為にはどのような自己管理やルール設定が必要なのか?!
という事に意識を集中させることの方が肝要です。
それでは具体的にプロスペクト理論の概要とその対策について解説したいと思います。
そもそもプロスペクト理論とは??
最も代表的な実験例を挙げて説明します。
【質問】
A.無条件で100万円貰える
B.コインを投げて表が出れば200万円、しかし裏が出れば0円
さて、アナタならAとBどちらを選びますか?
この質問では殆どの方がAを選びます。
まあ普通に考えたら無条件で100万貰えるなら、そちらの方がお得に思えますよね。
でも期待値は実は変わらないのです。
さて、ここで次の質問。
とは言え質問の内容は変わりません。
前提条件が加わります。
アナタは200万円の借金を抱えています。
さあここで上の質問に再度答えてみてください。
どうですか??
借金チャラにしたいですよね?爆
この実験例では条件無しではAと答えた人の大半が200万円の借金という条件付加によりBを選んでしまうという結果が出ています。
この実験例でも分かるように人間は目の前の利益にはすぐに手にしたいと思うと同時に、目の前の損失に対しては損失自体を回避したいと考えるのです。
これがプロスペクト理論の簡単な説明です。
FXにおける行動心理
FXにおいても当然上記のような行動心理が無意識に働くので、頭ではいくら分かっていても行動がダメな方にひたすら働き続けます。
・損切りラインが近づいた!ヤバイと思い損切りラインをズラす。最悪損切り設定を解除。
・利益確定ラインの手前でレートが逆行した。
利益が減ると思い、成り行きで微益決済
→その後エントリー方向へ値が伸びた
・待ちに待ったポイントが来た!
エントリーするも損切りに終わる
→負けを取り戻すべく再エントリー。そして連敗
→もうどうにでもなれ(ポチポチ連打
はい。あるある過ぎて耳が痛くなりますね。笑
でも人間である以上仕方ないんです。
本当に大事な事はこれらの行動心理を理解しつつ、どう対応していくのかという事です。
ここで勝ち組と負け組がハッキリと分かれるのです。
プロスペクト理論への対応策
では具体的にどのような対応を取るべきなのか。
「頭では分かっているのに出来ない」というポイントが厄介なので、自分の暴走を止める為のルール設定がどうしても必要になります。
根性で乗り切るんじゃあああ!!!
とかそういうお話では無いですからね。爆
まずは自分のルールを設定してみましょう。
ルール設定の基本
まずは基本的なルール設定について。
大まかに分けると以下の3点です。
⑴エントリールール
⑵エグジットルール
⑶資金管理ルール
普段あまり意識してなかった方もいらっしゃるかと思いますので、自分のルールを紙に書き出してみましょう。
中でも特に重要なのは
⑶資金管理ルールです。
資金管理だけは絶対に疎かにしないでください。
資金管理を徹底しよう
資金管理についてですが一般的には2%ルールが主流で、1回のトレードの許容損失を資金の2%までに抑えるといったものです。
初心者のうちは1%ぐらいでも良いかもしれません。
あと僕が推奨するのは最大ドローダウンについてのルール設定です。
資金の○%を削られたら、その日はもうやらない!というルールです。
エントリーの際の2%ルールですが、例えば資金が100万円とすると許容損失額は2万円となります。
しかし、一度負けてしまったら98万円となり、ここから再度エントリーしようとすると、98万円の2%なので許容損失額は19600円になります。
残念ながら連敗に終わりました。
資金残高は960400円です。
更に追加エントリーを考えたら、次の許容損失額は19208円です。(続く…
このような細かい計算を連敗で頭に血が上った状態でちゃんと出来てるのか?!というのが僕の率直な疑問です。
であれば!
最大ドローダウンを設定しておけば、資金をシンプルに管理出来ますよね。
単純にいくら負けたら、その日はもうやらない!
で終わりですから。
一応目安ですが5%を上回るとかなりキツイと言えますので、2%ルールの中でエントリーする事を考えると2連敗まで。という計算になります。
週間ドローダウンの設定もオススメです。
資金の○%を失ったら、もうその週は一切トレードしないというルール設定です。
目安ですが、10%資産を削る状況は異常です。
自分の相場観からは相当かけ離れてる状況と言えるので、そういう時は一度相場から離れてみることです。
細かすぎるエントリールールは逆効果?!
あまりに細かいエントリールール設定はストレスの原因になりやすいです。
確かにエントリーの型については1つで十分です。
アレコレ手を広げるより、1つを極める方が成果が出るのは早いでしょう。
しかし、エントリーの条件をあまり細かいものにし過ぎてしまうと、せっかくのチャンスを逃すことにもなります。
自分で決めたチャートフォーメーションが現れた!
でもローソク足の条件が揃わない→見送り
その後狙った方向へ順調に推移。
(機会損失によるストレス)
反転のローソク足のサインが出た!
でもmaの向きが1Hだけ下向いてる→見送り
その後狙った方向へ順調に推移。
(機会損失によるストレス2回目)
ようやく待ちに待ったサインが!
チャートフォーメーションも完璧!
ローソク足も条件内、maの向きも揃った!
今度こそパーフェクトオーダー!
よし!行くぞ!!
その後、まさかの逆行→損切り
(これまでトレード出来なかったストレスに加えて、損切りによるストレスもプラス)
こうなると自身が思ってるよりも大きくストレス負荷がかかってしまいます。
FXは待つのが仕事と言っても過言ではありません。
しかし、その為に自分にストレス負荷をかけ過ぎるのもあまりよくないというのが私の持論です。
特に兼業投資家なら尚更です。
もともと少ないチャンスの機会を細か過ぎるルールによって更に潰しかねません。
ここら辺の話は正直、賛否両論あるかと思います。
厳格にルールを守れるなら、それが理想です。
しかし人間というもの、縛りがキツくなればなるほど解放を求めてしまう生き物なのです。
ルール設定についても自分の性格をしっかり考慮した上で決めるべきだと言えるでしょう。
ただし、⑶資金管理ルールだけは何があっても守りきるように心がけてください。
損小利大とリスクリワードの真実
プロスペクト理論によれば、人間は損を見過ごし、利益をすぐに欲しがる"損大利小"に陥りやすい
とされています。
なので相場で勝ち残る為には、"損小利大"を実践するのが望ましいというのが一般論です。
確かに相場で生き残る為には損切りは絶対必要です。そして、損失はなるべく少なく抑えるのが理想です。
しかし損失を少なく抑えたいと思う事自体が、実は損失回避の行動そのものと言えます。
初心者の内は如実にこの傾向が現れやすいです。
損切り5pipsに対して利確50pips。
リスクリワード1:10であれば勝率50%割ってても余裕でプラスになります。
ただ結論から言うと、このようなトレーディングでは所謂《損切り貧乏》に陥りやすいです。
初心者の内はリスクリワード1:1〜1:2ぐらいまでに留めておいて、なるべく損切り幅にも余裕を持たせておく。利益確定も欲張り過ぎない。
というスタイルが望ましいです。
"損小利中"
"損中利大"
ぐらいが実は丁度いいのです。
まとめ
損失回避は元来人間が持っている性質だと理解する
理解した上で損切りは100%確実に実行する
資金管理だけは何があっても徹底管理する
ある程度の損失は許容する
利確もあまり欲張り過ぎない
この機会に自分のトレードルールをもう一度見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。
自身の性格に合わせて上手くルールを取り入れてあげましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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